

先日、初めて山形にある東北芸術工科大学のオープンキャンパスに行ってきました。東北芸術工科大学は通称「芸工大」と呼ばれているいるそうですが、その芸工大は山形市南東側の上桜田というところに位置し、キャンパスからは東に西蔵王高原と蔵王連峰、西には市街地ごしに西部丘陵や朝日連峰、月山等の山形盆地の山々を遠望できるという、大自然に恵まれた環境です。また施設は、切妻形のダイナミックでシンメトリーな屋根が特徴的なシンボリックなフォルムで、切妻+ガラス壁の置屋根を中心としたデザインで、地域のシンボルとなっています。 特に驚いたのは、中央に涼しげな池があることです。まるでウユニ塩湖のような雰囲気でした。この池は、「鏡池」と呼ばれ、その由来は大学の建物に「鏡橋」と呼ばれている施設があり、橋がかかっている人工の溜池を通称で「鏡池」と呼んでいるそうです。そしてこの鏡池は、「学生が入学時に池に映る自分の姿を確かめ、在学中に自分を鍛え、社会に出て行く時に再度映して決意を新たにしてほしい」との願いが込められているんだそうです。なんとも素敵な由来ですね。もっともこの鏡池は網走刑務所(博物館網走監獄)の鏡橋を模した池で、受刑者が刑に服する時のように、学生が鏡橋を渡るときに水を鏡として自分を見つめて正しい目的に向かってほしいとの願いも込め当時設置されたとも言われています。なんとも身が引き締まる思いです。さらに、東京にも「外苑キャンパス」と呼ばれるものがあるようで、東北芸術工科大学と京都芸術大学(旧・京都造形芸術大学)の東京の拠点として、2010年7月に開設されたようです。場所は、東京都港区北青山の明治神宮外苑に所在し、キャンパスは3124平方メートルの2階建てとのことです。ここで、どんな楽しい授業が行われているのかと思うと、一度足を運んでみたいなと思ってしまいました。ちなみに、京都芸術大学とは姉妹校のようです。姉妹校があるというのは、素敵ですね。